佐野や sa-no-ya モノ・ツチ・ヒトそしてデザイン

モノ・ツチ・ヒト そして日々

2013年6月6日

meji  仕上げ&家具&OPEN

おはようございます。

 

今朝の佐久市はひんやりとしています。

朝、晩はまだ少し肌寒いですね。

この寒暖の差が果物の糖分を高めてくれるんですかねぇ。

この時期は燕が巣作りの場所を求めていろいろと物件の

視察で飛び回っている姿を見つけるんですよ。

我が家もどうやら数組のカップルに気に入られているみたい。

まだ申し込みはありませんけどね(笑)

 

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◎現在 八ヶ岳高原ロッジにて開催中の

 草月流 井出美鳳と仲間達展を観に行ってきました

 ありがたいことにうちの奥様も[仲間達]に入れて頂いたようです 

詳しくは http://www.yatsugatake.co.jp/topics/idebihou.html

 

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八ヶ岳の澄んだ空気の風を受けて

  しなやかに竹が ゆったりとゆっくりと揺れていました

  八ヶ岳高原ロッジで売られている

  『幸せを呼ぶ青い鳥』チョコレートはちょっと有名みたいです

 

 

藤ヶ丘のmeji がいよいよ終盤の 【仕上げ&家具&OPEN】編を

迎えます。

 

予算の関係で 場合によってはお施主さんご自身で仕上げを

してもらう場合もあれば、お店であれば、オーナーに従業員を

集めて頂いて、和紙を貼っていただいたり、塗装をしていただいたりと

共につくっていく愉しみを体感していただくケースもあります。

*愉しんでいるかどうかは個人差ありますが・・・

 

ということで、今回の物件でも お施主さんにて簡易漆喰を塗って

いただきました。

 

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ワイワイとはじめの頃は愉しみながら塗っているのが伝わってきます ^^

 

 

こうして お施主さんやオーナー、スタッフも一緒に作業に加わっていただくと

時として予測を超える化学変化が起きることがあります。

理屈で理解するのではなくて 身体で体感するってことは歳を重ねるほどに

大事なコトなんでしょうね。 だって、漆喰塗る作業を理屈で理解出来ても

筋肉痛にはならないですもんね ^^。 身体で体得したものはナニか。を残して

くれますからね、心に。

 

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◎ まだ乾いていない状態の漆喰なので少しムラに見えますが

  乾くととても表情の柔らかい仕上げになりました

 

 

漆喰をみるといつも思うことなんですが、たとえ薄く塗ったとしても

不思議なことに漆喰には奥行きを感じるんです。勿論、厚く塗れば

それだけの奥行きというか 厚みは理屈からも把握出来るものですが

1、2㎜の薄い漆喰でも その【深み】というか【奥行き感】を感じれるので

不思議だなぁ。と。

本物は薄い厚い関係なく ホンモノ だってことなんでしょうね。

漆喰は空気の浄化作用もあります。

下塗りから土壁を使うと より土の効果を引き出すことが出来ます。

呼吸をしているんですね、壁自体が。

 

 

お施主さんの奥様のお父さんが東京で建設業をされている

ということで、現場進行中に倉庫でストックしている材木を

監督さんと引き取りに行き、その材木で大工さんに現場で

家具を作ってもらいました。

 

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他にも本棚を作ってもらったりしています

  御父さん見たら喜んでくれるかなぁ ^^

 

奥様のご要望の一つに 寝室とリビングを分ける

設えとして ガラス建具のようなモノを付けて欲しい・・・と。

予算も厳しい状態で、工務店さんもこの時点でも結構

僕と目を合わせるのを避けている感じ(苦笑)

でもあきらめません!!!!

この瞬間も自分が 『もったいない症候群』で良かった。と感じた

瞬間でした ^^

以前、僕の奥様の実家を一部改装した時に捨てられようとしていた

渋くてかわいい木製欄間。しかも型板ガラス入り。

よみがえりました! 見事に! お施主さんも大喜びで、監督さんも

ホッと胸をなでおろす感じ。

 

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上の2枚は滑り出しの窓にしました

 

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◎ この奥に寝室があります

   こういう建具とかひとむかし前の建具とか家具とかモノとか

   惹かれるよなぁ… 集めたくなるもんなぁ…

 

・・・なんていうか、時間軸を超えて こうしてモノ(ここでは建具)や

コトを通して 人が喜んでくれる表情や時間を共有出来ることが本当に

大好きで この仕事をやめられない理由の一つなんだとおもう。

佐野やは結構、こういう提案 得意というか好きなんです。

視点をかえてみてみると 意外と 『いいじゃん!』っていうモノやヒトやコトが

多いんですよ(^^)

実は引き違いの建具のセットもまだあるんです。きっと、この建具もヒトを喜ばせる

機会が訪れることでしょう。

 

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◎ こちらも御父さんから頂いた材料で作ってもらった家具です

  手前に木の一部を柱としてトッピング。

  このトッピングだけでもちょっと違った感じに見えますよ。

 

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◎ そしてこちらが完成形

 

 

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◎ 写真は外壁の色と木製建具の色をサンプルをもとに確認している 

   今回の現場の監督 鈴木君。

   若いですが しっかりとお施主さんの信頼も得ていて心優しい青年です。

 

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◎ こちらが色の確認作業を経て出来あがった外観です。

 

こうして無事に引き渡しが出来ることができました。

お施主さんをはじめ、工務店さん、関わった方には心よりこの場を

かりて御礼を申し上げたいと思います。

ありがとうございました! この物件を通して少しでも皆さんのナニかが

化学変化していくことを願います。

 

OPEN当日。

梅雨に入ったにも関わらず当日は晴天。

お施主さんの人柄が天気にもあらわれますね。

御二人にあったとても素敵なお店でもあり、ご自宅でもあります。

末永い幸せがこれからもお二人に訪れますように。

 

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最後に。。。

お施主さんの粋な計らい?仕掛け?の提案により

mejiのロゴマークを タイルの目地にみたてて

関わった お施主さん、奥様、監督の鈴木君、そして僕。

の四人で 四角のマークを手描きで描いたものを

カッティングシートで貼りました。

ヒトの手の跡がのこる

アジのあるロゴマークでかわいく出来ました。

 

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 お店のサイン灯

  ヒトの手の跡がのこるかわいいロゴマーク。

  こういうの好きだなぁ 

 

 

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◎ そして こちらが忙しくて爪を切るのを忘れてしまった

オーナーの手。て。テ。

夢や幸せをつかむ大きくて奇麗な手です。

 

 

そして こちらが毎回僕も大好きなおふたりの手作り感が

滲み出ているDM。

我が家にも届いていました。

OPEN おめでとうございます!

 

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竣工写真は近日中に佐野やHPの『今までの仕事』で

UPしますのでご覧ください。