2013年6月5日
【手】 て
おはようございます。
ありがたいことに新しいお仕事の依頼が
入ってきて 今週、来週は長野でプランを
練る期間となりそうです。
写真は我が家の田植えが終わったばかりの田んぼ。
来年はなんとか休耕している田んぼで大人が夢中になっちゃう
田んぼどっちボールやりたいなぁ・・・
最近農機具に意識が・・・
必要最低限という言葉通りのシルエット。
マイナスのデザイン。 『みのる』というストレートな名前。
自分と『みのる』を比較してみる。。。
無駄が多いな。。 体型も含めて(苦笑)
先週は久しぶりに大好きな方々と再会する機会が
ありました^^。 これも、お仕事のご縁です。
10年以上 お付き合いをさせて頂いている
九州 博多ラーメンの一風堂さん。
一風堂さんの会社名は 株式会社 力の源カンパニー
・・なんというか、会社の社風というか、雰囲気というかが名前から
想像出来るくらいストレートな感じが素敵です!
再会できた方々とは、河原先生とスタッフのダビィ君。
河原先生は力の源カンパニー社長 河原さんの御兄さん。
以前は彫刻を教える教職についていたので、未だに僕は先生と
呼んでしまいます^^。 先生は福岡で一級建築士事務所と家具工房と
アンティークなどを扱うショップも経営している 社長さんです。
先生の手。 昔から好きな手でした。
柔らかくて芯がある手。
力強くて包容力のある手。
そして可愛くて怖い手。
先生とは一風堂さんの仕事や他の仕事でお世話になったり
私用のテーブルも作ってもらいました。一風堂さんの看板や
カウンター天板や大テーブルなどは先生によるモノも多いんです。
僕は先生の丸ノミで楠の木を削る リズムやノミの握り方や 肩の角度や
削り節がとても好きです。
スタッフのダビィ君。 フランスから福岡の先生のもとにお手伝いとして
きたのがきっかけでそれから8年。とても、勉強熱心で、洞察力があり
デザインに関しての情熱が熱い男で とても好感もてます^^。
この日も少し眠くなりつつある 先生を横目に
ダビィ君は 熱くデザイン論を話してくれました。 ダビィの質問のひとつに
『自分の関わった物件で 自分満足度(デザイン的要素)は平均にすると何%?』
というものがありました。
僕はデザインというものを勉強したことがないので、いまだに
『デザインする』という行為というのか意識することに自分自身の折り合いが
つけられていない。 それでも、いまの自分が想う『デザイン』という意義や意味は
理屈ではなく、体感として10数年の経験によって体得できているように思う。
ダビィの手。 フランスから日本へ渡ってきた手。
彼の手も やさしい雰囲気があり、取捨選択の出来る手。
彼にしか感じることの出来ない コト、モノが日本には
沢山あると 彼は言う。
彼の質問には正直しっかりと答えられたかどうか・・・
僕の中では 携わった物件(お仕事)は作品と言われるモノではなくて
目に見えてくるカタチを作り上げるという行為が 自身にとっての目的では
ないので デザイン的要素(カタチ的要素)で満足度を量るというのは考えたことが
なかった行為でした。
勿論、クライアントが120%満足のいく仕事をするという目的意識は芯にあります。
そしてそれはゆるぎないものでもあり、その芯、幹があるからこそ
我々のような職種の人間に表現をするという行為が許されているようにも思います。
こうして言葉で表現をするというコトもとても難しい。僕の苦手とするコトでもあります。
だからいつも僕は対面するヒトの表情やしぐさなどを感じたいし、自分自身を身振り手振りで
表現の手助けするので、電話やメールではなくて、まずは直接逢って話をしたいと思う。
こうして気づかされるコトというのは、カタチをつくるということよりも、『だれと』仕事を
つくっていきたいか。ということを大事にしたいという想い。
満足度のスケールはそれぞれ違うと思うけど、関わったヒトがどれだけそのヒトの中で
化学変化をおこしてもらえたか。そして、その化学変化が最終的にクライアントにどれだけ
カタチだけではなくて伝わることが出来たのか。 心境や仕事やヒトやコトやモノへの
化学変化の連鎖がどうなっていくのか。そこを勝手に想像するのが僕は大好きでもあり
そのきっかけとなれたかどうかが、僕の満足度を量る度合いなのかもしれない。
ということは 建物やお店やプロダクトが完成した時点での満足は量ることが出来なくて
完成はゴールではなくてスタートだということも踏まえて、僕の満足度を量ることはこの先の
未来となるのでなかなか難しいのかもしれないな。。。と 今になって彼の質問に答えられた
かもしれない。 ダビィ、ごめんね。 いつの日かこのブログを読んでくれるといいけど・・
クライアントにとっても、関わる業者さん、佐野やのブレーンさんにとっても
『このヒトと仕事をしてみたい』と思われるような ヒトとなれるように精進したいと思います。
名古屋のコメダ珈琲にて。
シュロノワールを真剣に写真撮影しているダビィ。
その姿を横目でみている河原先生。
二人とも大人の殻をかぶった 素敵な少年です^^。